【教育に興味がある人には特におすすめ】森絵都『みかづき』勉強の意義と生きがいと批判思考の大切さを学ぶ

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今回紹介する本である。

今もわたしの心に突き刺さっている言葉がある。

それは、中学時代の社会の先生からの言葉だ。

堀内先生は

「俺らは次世代の社会を担う若者を育成しているんだ」

そう言った。

先生がそう自負している。

その事実にわたしはすごく感化され、今を生きている。

この先生の言葉を聞くまでは、一度たりとも教師が教育についてどのように考えているのか、だなんてことは気にしたことはなかった。

ただ、公務員という職業は、安定して給料が得られるから人気なんだと考えていた。

だからみんな、教師を目指しているのだと考えてた。

ところが、この堀内先生の言葉から、そうではないことを初めて知った。

それから数年が経ち、わたしは高校生になった。

図書館で良さげな本はないか、と探していたところ、この『みかづき』という本を手にした。

本書では、強い信念を持って子供たちに接する吾郎と千秋一家が描かれていた。

吾郎にとって、天職なんだと思う。

こんなにも、生き方がかっこいい人はいない。

わたしは、ふとした瞬間に吾郎と堀内先生重ねることがあった。

こんな人たちに教えてもらえたら、
きっと人生が大きく変わるのだろうなと思う。

私も、一生をかけて何か1つのことを成し遂げたい。

ひたすら子供の教育に熱心な千秋には少し憧れた。

また、本書を通じて、私たちは勉強する意義を知った。

自分を守るためだ。

たとえ政府であろうと、政府が常に自分の味方にたつとは限らない。

場合によっては、国民の利益のためではなく、自分らの富を守るために政府が動くこともあり得るのだとわかった。

少し怖いと思った。

利己的に活動する人たちのために、何故自分を犠牲にしなければならないのか。

そういう人たちのために、与えられたことに粉骨砕身したくない。

彼らの手のひらで踊らされたくない。

(p.200)

私は、日常を当然のごとく享受し、それが外気要因によって変化したとしても仕方がないと諦めたてきた。

その時はそれに臨機応変に対応できてたし、周辺の人は優しい人ばかりだったからだ。

悪事を働く人はいないのだと信じて疑わなかったが、今後はもう少し疑いの目を持って世の中を見ていこうと思う。

周りに甘えすぎるのは、自分に害だ。

自分を守る力をもっとつけたいから、小学校時代にもう少し考える力を養う教育をして欲しかった、と今は思う。

信念を持てるよう、今後は思考力の向上に努めたい。


豊田正子が実在した人物だと知って、その著作が読みたくなった。

人の才能がどこにあるかは実際にその分野に関わらなければ分からないものだと感じた。

一郎は作中で、高齢者と若者をつなげるネットワークを作ることを夢見ていたが、私もそのような活動がしたいと思った。

核家族化、一人暮らし、子供の貧困。
工学部を卒業したら、配食を簡単にする技術、ネットワークを作りたい。

配食する過程でで、人々の交流が生まれればいい。

若者でも簡単に、遠くの高齢者へ配食ができる仕組みを作りたい。

人肌恋しい、寂しい生活を高齢者は、若者の無限の可能性に元気づけられ、世の中に対する目を養う最中にあり、過去の出来事に疎い若者は、視野が広まる。

そんな仕組みを作りたい。
人間関係の希薄化を和らげる。


その他にも、教育関係について興味がある方には、以下の本をご紹介させていただきます。

勉強の意義や批判する力、自分がどのようにこれからを生きていくか、などについてとても示唆的な内容となっております。

そのようなことに関する考えを深めたい人には、おすすめです。

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