今回ご紹介する本です。
自分の考え方が主人公とどれだけちがっているか、を比較しながらわたしは読みました。
はじめは、「なぜこの人は、人が感情に任せて行動していることをこれほどまでに軽蔑するのだろう」と思っていました。
が、読み進めていくうちに、もしかすると、自分を閉じ込めすぎて自由に生きられない分、それができる人たちに当たっているのではないかという考えにわたしは至りました。
正直、どうしてそこまで人の目を気にして生きているのか、といまだに理解に苦しみますが(追記:今は以前より理解できるようになりました)、その答えは人生経験を積み重ねればわかるだろうと思います。
もちろん、わたしだって人の目はとても気になります。
しかし、主人公はわたし以上に気にしているのです。
わたしはいつか共感できたらいいなと思っているので、人を先入観なくありのままに受けとめられる練習をしていこうと思います。
亡霊たちが見えるようになったのは、生きている日々を自分らしく精一杯生きて欲しいという一種のメッセージではないかと思います。
また、最後に父親が出てきて微笑む場面がありましたが、それは息子が演技ではなく、心からの行動ができたことに安心したことを意味しているのだと思います。
祖父の葬式で泣く葉太を突き放したのは、自分の心に従わずに周りを意識した行動に出た、まだ幼い葉太の、その後の人生を案じたからだとわたしは思います。
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