サリーとアンの課題とは、映像を見た人が正しく答えられるかどうかによって、他者の視点から物事を見れるようになったか(自己中心性からの脱脚)を判定するものである。
例えば、あなたが他者(第三者)の視点から物事を見れるようになったか、判定してみよう。
次のような場面を想像してほしい。
サリーとアンの前には箱が2つあり、サリーは人形を1つもっているとする。
サリーはその人形を左の箱に入れたあと、母に呼ばれて部屋を出る。
残されたアンはサリーが見ていないところで、人形を左の箱から右の箱に写した。
さて、サリーはどちらの箱を開けるだろうか。
すべてを知るあなたが、サリーの視点で考えられるかを判定する
もし、あなたが右の箱と答えたなら、あなたはまだ他者の視点で物事を考えられない子どもだということになる。
逆に、左の箱と答えることができたなら、あなたはサリーの視点に立って考えることができる大人だということになる。
アンが人形の場所を変えたことを知らないサリーが
左の箱から人形を取り出そうとする、
というサリーの思考を推測できるかどうかが判定ポイントである。
あなたは、アンが人形を右の箱に移したことを見たが、サリーはその場面を見ていないのである。
当然、サリーは左の箱から人形を取り出そうとするだろう。
これが推測できることが判定ポイントだ。
これがサリーとアンの課題である。
映像を見た方が理解できるため、下の動画を確認してほしい。
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