松井紀和氏『音楽療法の実際−音の使い方をめぐって−』-音楽で信頼関係を築く-

この記事は約2分で読めます。
3.0


紹介するのはこちらの本である。

松井紀和氏の『音楽療法の実際−音の使い方をめぐって−』(牧野出版、1995)に よれば、音楽療法家をチーム医療に組み込むことは厳しいという。

音楽療法家は医学 に関する知識が不足しているから、というのが理由だ。

現在、音楽療法家という国家資格はまだない。

そのため、音楽運動療法は、医師、音楽家、看護師、理学療法士、 作業療法士の密接な協力があって成り立っているのが現状だ。

確かに、音楽を極めるだけでも莫大な時間が必要であり、さらに医学の知識を学ぶ ことは厳しいものがあるだろう。

しかし、現在のチーム医療に、医学と深い音楽知識 とを絶妙に組み合わせられる音楽療法家が加わること。

それが、患者の早期回復につながる だけでなく、入院生活での安楽や、苦しいこともある闘病生活のなかで自分らしさを 取り戻すきっかけにもつながるのではないだろうか。

音楽療法家がチーム医療に加わろうが加わるまいが、いずれにせよ、音楽運動療法 の実施者は、患者との信頼関係を築き、患者の思いや考えなど患者自身について深く 理解しようと努めるべきであることは間違いないだろう。

\Follow Me !/
看護学生のまなび@らむ's|A Nursing Student Ram's learning

コメント

タイトルとURLをコピーしました