共感した点
私は、患者さんが口に出さない本音を引き出すことが、その患者さんが持つ夢や自己実現の像を達成するための支援や援助につながるのではないか、と考えている。
そのため、言語的・非言語的コミュニケーションによって患者さんの情緒的・社会的ニードを引き出す、といっているこの理論家に共感した。
また、言語的・非言語的コミュニケーションのスキルというのは一夜にして身につくものではない、と言っていることにも共感した。
なぜなら、言語的・非言語的コミュニケーションには、その人の性格や習慣が無意識に素直に出ると私は考えているからだ。
マザー・テレサによれば、思考は言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は性格となるのだ。
前回の講義で学んだことだが、看護師は看護技術だけでなくその人自信が看護の道具となるという。
日頃から看護師であるという自覚を持ち、その責務を感じることによって看護師としての思考過程が染みつき、良い看護の道具として、患者さんと援助的な関係を構築できるようになると思う。
そして、それがより良い観察にもつながり、言語的・非言語的コミュニケーションを介して、患者さんの情緒的・社会的ニードを引き出せるようになると思う。
以上のとおり、私はこの理論家の言ったことの大部分に共感した。
患者さんとの関わりで気をつけたいこと
私は、看護の主体はあくまでも患者さんであり、患者さんの活動や回復過程が阻害されないように支援しながら見守っていくのが自分の役目である、という意識で患者さんとコミュニケーションをすること気をつけたいと思う。
なぜなら、それが基盤にあってこそ、患者さんのニーズを把握するための、看護師としての観察方法であったり、傾聴姿勢であったり、と言ったことが可能となり、治療的人間関係の構築につながっていくと私は考えるからだ。
自分はあくまでも患者さんが非日常的な場面で関わる存在であり、病気によって患者さんが自己実現を果たせないということがないように看護を実施していきたい。
今後の学習目標
また、私は、実践の積み重ねによる訓練を実施して今後のコミュニケーション技術について学習していきたい。
フェイ・グレン・アブデラが言うように、言語的・非言語的コミュニケーションスキルを含めたコミュニケーションの基礎技術は、看護師に限らず全ての医療職がマスターしなければならないものであり、看護師は特にこの能力が高いことが求められている。
看護師が他の医療職に比べてコミュニケーションの基礎技術が求められている理由には、看護師が患者さんと一番を多く接するために関わる時間が長いことがあると思う。
だから、私は、まずは家族に対する態度を改めたい。
家族は、これまでの人生で私が一番多く接し、関ってきた時間も長かったからだ。
ここ数年もそうであると思う。
だから、家族を患者さんになぞらえてコミュニケーションを図っていける。
私は、家族に対する態度を改める過程で、どのような声でどのように話し、どのような相槌や間、沈黙を使い、どのような視線の取り方をすれば、自分の気持ちや考えが相手に伝わるのかについて少しずつ一から学習していきたい。
そして、現場では、言語的・非言語的コミュニケーションスキルを介しても、患者さんの情緒的・社会的ニードを引き出し、患者さんが自分らしく生きられるような支援をしていきたい。
わたしは、このほかにもコミュニケーションに関する記事を書いて、自分の考えをまとめています。
どうぞ、自分のコミュニケーションのあり方を考えるときの参考にしてください。
わたしが履修している臨床心理学の講義では、
「本日も順調に問題あり」(向谷地生良)
という言葉がよく出てきます。
先生の好きな言葉です。
これはどうやら、統合失調症の方やうつ病のかた、依存症のかたと日々向き合っている向谷地生良の言葉のようです。
コミュニケーションを学ぶうえで役に立つと思いますので、ぜひ以下の記事も合わせてご覧くださいね。
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