悲しいこと。報われない人がいること。
頑張っているのに報われない。
利用される。
自己犠牲を尽くしても、延々と続いていく大変な毎日。
いつになったら終わるのだろうか。
心のどこかで、この日々が一生続くことを予感しながらも、それが自分の運命だから、とあきらめざるを得ない。
「相手はまだ未熟だから」
「自分の方が大人にならなければ」
「きっといつかはわかってくれる」
薄い希望に自分の存在を見出し、心が憔悴しきる。
誰かに話したところで、どうにかなるわけでもない。
そんな簡単な問題じゃない。
それどころか、離れていくかもしれない。
孤独への恐怖。
だから、ただひたすらに耐える。
本当の思いは心の奥底にしまい込む。
「大丈夫。大丈夫」
「私はまちがっていない」
「みんなのためだから、これくらいは自分が我慢しないと」
ただひたすら、自分の義務にだけ向き合い、自分の権利は主張しない。できない。そんなことを言える立場ではない。そんな状況でもない。
優しい人なのかもしれない。
「みんなが支えてくれたから、ここまで来れたんだから」
自分で決めた道。
そう思っていた。
成長するにつれて、重くのしかかってくる責任。
「これ以上、私はどうすればいいっていうの?」
「私、こんなに頑張ってきたんだよ?」
「まだ頑張れっていうの?足りないの?」
「でも、それでも」
何度も何度も裏切られてきた。
その度に心は傷ついた。
もう無理。
疲れた。
「信じていれば、夢はかなう」
でも、いつまで?
いつまで信じていればいいの?
まだ私に頼るの?
私だって幸せになりたい。
何も考えずに、のんたら生きていけたらよかったのに。
程度が低ければ蔑みられ、程度が高ければ近寄ってくる。
私はあなたたちにとってその程度の存在だったの?
私のことは、誰にも気にしてもらえないの?
「あなたたちさえいなければ…」
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