本日の大学の講義は、スピリチュアルペインについてだ。
そこでは村田理論というものがあり、村田理論の一つに、人間を関係存在として捉える考え方があることを教わった。
他者が自分の存在に意味を与えるため、他者との関係喪失が自己を失わせるということだ。
わたしは、以前、老年期の発達的特徴に関しての実習を経験したが、そこで老年期では「生きがい」が重要だと学んだ。
若者と関わってもらうことを通して、
自分がこれまでにやってきたことは無意味ではないこと、
これからも人の役に立てることを実感してもらい、
残りの人生を生き抜くための原動力にしてもらおう、というものだ。
もっと具体的に説明すると、
まず、わたしが老年期の実習で学んだことの内容はこうだ。
身体的衰えや役割変化によって自分の死が近いことを感じると、人は生存本能によって死を恐れ、残りの人生に絶望する。
そして、それが自己実現を妨害する。
そこで出てくる一つのアプローチ法が、次世代への継承に関わってもらうことだ。
若者との関わりを通じて自分の存在価値を感じてもらう。
そうすれば、それが生きがいとなり、絶望せずに、死を見据えながら残りの人生を満足に生きることができる。
だから、わたしは、そこでの考察が今回教わった村田理論の内容とつながっていることに感動している。
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